看護師から養護教諭に転職することは可能です。
看護師が養護教諭になるためにはまず、養護教諭の一種免許状を取得することが必要となります。
看護師資格しか持っていない場合は、文部科学大臣が指定している養護教諭の養成施設に1年以上在学し、指定されている科目を履修して無事に卒業すれば資格を得ることができます。
保健師免許を持っている場合は半年の在籍で取得することができます。
ちなみに養護教諭一種免許状を取ることができる大学はかなり限られています、全国に7校しかありません。
基本的には全国に7校しかない学校に通学して免許状を取得することになりますが、通えない人の為に4カ所だけですが通信制の学校があります。
年間の学費およそ20万程度であり、看護師として働きながら養護教諭への転職を目指したい人は通信制の学校で免許を取得するとよいでしょう。
免許を取得したらすぐに養護教諭になれるわけではありません。
公立の学校で働きたい場合は年に1回だけ行われる教員採用試験に合格する必要があります。
試験に合格して採用されるのは狭き門であり、倍率はおよそ7倍となります。小学校や特別支援学校の倍率が低くて受かりやすく、高校の倍率が高い傾向にあります。
また、自治体によっては倍率が20倍になることもあります。
都会では採用の枠が多く、地方では採用の枠が狭いことが多いです。
看護師から養護教諭への転職は、資格取得のために学校に通わなくてはならないので大変と感じるかもしれません。
しかし、私立の学校であれば看護師免許だけでも養護教諭になれる場合もあります。
このようなケースもあることから転職を考える看護師は養護教諭になるための入念な下調べが必要でしょう。