看護師が養護教諭になった時に活かされる知識が二つあります。
一つ目は、応急処置の知識です。
養護教諭が勤務する学校という場所では、頻繁にケガをする子供がいます。
時には授業中の事故で大けがをするというケースもあります。
例えば、体育の組体操での落下事故や図工の工具を使っている時の事故などです。
そのような時に、救急車が到着するまでの間の応急処置は非常に大切です。
人体構造を理解し、落ち着いて必要なことを考えなければいけません。
看護師が病院で多くのケガの応急処置を経験していれば冷静に対処できる可能性が高まるでしょう。
二つ目は、子供に起こりやすい病気に関する知識です。
子供は、自分の身体の不調をうまく口で表すことが困難なので、普段の何気ない様子から大人が違和感に気が付き、子供の病気を早期発見することが重要になります。
ですが、病気の中にはなかなか症状があるときがつけないものもあるでしょう。
保護者や教師が気が付かないような病気の初期症状にも病気の知識がある看護師であれば気が付くことができるかもしれません。
例えば、頻繁にのどの渇きを訴えていた子供が、実は一型糖尿病だったことに養護教諭がきがついたというケースもあります。
のどの渇きくらいは素人であれば見逃してしまうこともあるでしょう。
看護師が養護教諭を目指すという場合は、以上のような看護師だからこそ活かせる知識をアピールし、学校現場や保護者に安心感を与えることが大切です。